山行記録

鳳凰山 2003年9月6日-7日 2日目

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[2日目]

2日目は、4時過ぎに起床。日の出は5時くらいとのことで、早速仕度をして薬師岳山頂へ向かう。すでに少しずつ空が明るくなり始めている。山頂の岩石によじ登りカメラを構えてスタンバイ。一面雲海が広がり、その海の彼方から太陽が顔を出す。やはり何度見ても良い。

 

 

日の出の方向から右に視線を移せば富士山が見える。逆に左に視線を移せば八ヶ岳である。一面に広がる雲の海から顔をのぞかせているのは、2500mを超える高山のみ。この雲では、甲武信岳、金峰山なども雲の下だ。

 

 

 

日の出から間もなく、北岳のアルペングリューエンを見れた。これが雪の季節であれば、山肌の白と赤で美しいコントラストであろう。

 

 

6時を少し過ぎた頃には、小屋をあとにして、観音、地蔵を目指す。天気も快調!気分も快調!薬師岳から観音岳は、稜線歩きになるので体力的には易しい。距離も近い。しかし、3000m近い高山の朝とはいえ、これだけ天気が良いと日差しがきつい。暑さは服の調節でどうにでもなるが、紫外線対策は、日焼け止め、場合によってはサングラスも必要になる。

 

 

観音岳に到着。少し見下ろすかたちで観音岳が見える。その奥は甲斐駒ヶ岳。槍ほどではないが、鋭角にとがったピラミッドのような山容がなんとも美しい。次に南アに入るときは、甲斐駒の北から入って北岳方面へ縦走してみたい。

 

 

 

観音から地蔵までは30分程度。岩が連ってできたとんがり頭の頂上は、どこから見ても見間違えることはなさそうである。

 

 

地蔵から鳳凰小屋へは、下りはじめに砂地の急坂がある。こういうところでは、スパッツを履いたほうが靴の中に砂が入らなくて良い。ところどころに大き目の石があるので、落石には注意を要す。

 

 

鳳凰小屋へ到着。この先、青木鉱泉までは一気なので、少し長目の休憩をとった。鳳凰小屋に泊まる人は意外に少ないのか、小屋の主人には、「薬師岳小屋は混んでたでしょう?こっちに泊まったほうがいいよ!」と言われた。確かに、山小屋もボランティアでやっているわけではないから、お客さんがいないことには商売にならない。

 

 

ホウオウシャジン、のはず・・・。鳳凰三山でしか見られない固有種、らしい。勉強不足です。鳳凰小屋の水場の前にある岩の切れ目にひっそりと咲いていた。他の登山客が騒いでいたのを見て気が付いた。

 

 

 

 

五色滝。鳳凰小屋からさらに下る頃には、すっかり雲の中に入ってしまい、あたり一面うっすら霧に包まれたような景色だった。途中、他にもいくつかの滝が点在している。鳳凰小屋から青木鉱泉までは、比較的ゆるやかなところが多いが、それなりに距離がある。青木鉱泉の上流で河岸工事?をしていて、そこから青木鉱泉までは川の左側を歩いて下るイメージ。水がないからといって、河川の中を歩いていくと途中で赤布を見失う可能性がある。

 

 

 

青木鉱泉 青木鉱泉では、お蕎麦を頂いて(手打ちではない)、風呂で汗を流して、帰路についた。

 

 

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