各種データ | |
山名 | 鳳凰山(ほうおうざん) |
日程 | 2003年9月6日(土)-7日(日) |
標高 | 2764m |
歩行距離 | 14km |
歩行時間 | 10時間 |
ルート | <1日目> 青木鉱泉10:55→中道(御座石)14:20→薬師岳小屋15:40 <2日目> 薬師岳小屋6:15→観音岳6:55/7:25→地蔵ヶ岳7:55/8:20→鳳凰小屋9:00/9:25→青木鉱泉12:00 |
形式 | 車/1泊2日/一般登山道・周遊 |
パーティー | 青年山の会2名 |
地図 | Yahoo!地図情報 |
メモ | 2日間とも晴れ。眺望も最高で、富士山はもちろん北アの槍ヶ岳まで確認できた。次は南ア縦走にチャレンジしたい。 |
[1日目]
夏の大雨で、南アルプス街道が通行止めになっているとのこと。当初予定していた、南の夜叉神峠側からのアプローチは不可能になってしまった。東側の青木鉱泉からアプローチすることに。当初、電車とバスを乗り継ぐ予定だったが、寝坊をしてしまい、結局マイカーで青木鉱泉まで入ることに。林道は2台すれ違うには厳しい狭さの未舗装道路。ときおり工事のトラックとすれ違った。ちなみに、青木鉱泉の駐車場は有料。
青木鉱泉から薬師岳登山口までは、川沿いの林道をゆるやかに進む。少々わかりにくいが、赤布、赤ペイントを頼りに進む。下山時にここを利用するときも同様。鳳凰山小屋方面からの下山の場合よりわかりにくいかもしれない。基本的には河川敷の道である。 登山口
青木鉱泉から薬師岳に向かって中道をひたすら登る。行程の8割ほどのところに御座石がある。周りはそれほど岩石が見当たらないのに、急に巨大な岩石が出現する感じ。写真では、伝わらないのが残念である。ここまでくれば、目的の薬師岳小屋は近い。
御座石から30分ほど登ると薬師岳山頂に到着。途中、薬師岳小屋への近道もある。いったん荷物を小屋に置いて、周囲を散策する。しばし薬師岳山頂からの展望を楽しむ。南側にも小ピークがあり、富士山がきれいに見える。写真はそのうちの1枚。
南アルプスの連なり 小ピークの展望は、富士山はもちろん南アルプスの連なりがはるか遠くまで見渡せる。眼前の北岳は迫力がある。夕食時間まで飽きずに景色を眺めていた。もちろん悪天も含めての山なのだが、やはり晴れてくれたほうが気持ちも晴れやかになる。
白米におでんというシンプルな食事。おみおつけがなかったのはちょっとがっかり。夕食後は、定番の登山者ノートで過去の登山者たちのメッセージを読みつつ時間をつぶす。
まだ日が落ち始めたばかりなので、もう少し景色を楽しむために南側の小ピークへ。ちょうど空が赤く染まり始めたところだった。対照的に北岳から仙丈岳までの連なりが黒く塗りつぶされていく。一方、甲斐駒ヶ岳に目を移せば、特徴的な花崗岩の白がまだかすかに見える。
久々の高山からの長めについつい時間を忘れてしまい、気付けば完全に陽が落ちてしまった。変わって輝き始めた月が、かすかに富士を照らしている。あれほどいた他の登山者は、早々に小屋に引き上げたようだ。周りには誰もいない。この景色を見ずに何をしにここまで来たのか、という気になるのは私だけか。
写真で見るより甲府の街が近くに見える。さすがに、まだ南アルプスの北端にいるのだと感じる景色かもしれない。このあと、宿に帰って8時には消灯になった。他の登山客はやはりほとんどが中高年の団体であった。夜中何度か音がして目覚めてしまったがそこそこ眠れた。