[A班の奥穂へのアタック] |
まずは、奥穂の手前にある穂高岳山荘を目指す。涸沢ヒュッテから涸沢小屋を経由。北穂ルートと奥穂ルートに分岐しているが、そこからは一本道。ザイテングラート(穂高岳山荘直下の急峻な岩尾根)の取り付きまでは、比較的に緩やかな傾斜になっている。振り返ると涸沢の大カールが見える。 |
ザイテングラートからはゆっくり息を整えながら気を抜かずに進みたい。といっても、下から眺めていたときのイメージよりは危険な箇所は少ない。 |
ザイテングラート取り付きから1時間ほどで穂高岳山荘に到着。かなりガスが出てきたようだ。小屋で再度奥穂までの往復の可否を確認する。それ以前に小屋のお姉さんがかわいいので少々道草を食いすぎたようだ・・・。 |
奥穂へは小屋の横から、いきなり梯子で登り始める。人のすれ違いや後続も多いので慎重に行動したい。 |
岩場を抜けると道も緩やかになり、浮石に気をつけながら進む。振り返ると涸沢岳(3103.1m)が見える。北穂はさらに奥だがガスがかかっていている。 |
再び視線を前に移せば、右前方が西穂へと続く難所、ナイフリッジやロバの耳、ジャンダルムと連なるルートが見える。次に来るときは、槍から北穂、奥穂と歩いて西穂に抜けるルートを縦走してみたい。 |
奥穂へは比較的あっさりと到達した。しかし、残念ながらガスがかかって360度の展望というわけにはいかなかった。それにしても奥穂のピークは狭い。 |
この天候では展望案内盤も用を為さない。 |
時折ガスの切れ間から遠望できる北アルプスの峰々。やはりここは北アルプスなのだと実感する。 |
日没の時間が迫っているため、下りはかなりのハイピッチであった。尾瀬で日没に焦って本気を出したとき以来の本気モードだった。 |
ザイテングラートを抜け涸沢のテン場が近くに見えてきたところでようやく安心。なかなかにスリリングな奥穂アタックとなった。 |
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