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茅ヶ岳周辺で見られる花たち

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茅ヶ岳・金ヶ岳、5月上旬植物便り

 

登山口から登り始めるとすぐ、鮮やかな新緑の中に真っ赤なヤマツツジが目にとまる。人の背丈ほどの木が道の右にも左にもあり、登山道に彩りを添えている。その他にも低く目立たない木ではあるが、オトコヨウヅメやガマズミも白く小さい花を咲かせている。

しばらく登って行き、足元に目をやると、もう終わりかけではあるが、ニリンソウの群生。その名のごとく、一所から二輪の白い花を咲かせている。ニリンソウの群生はしばらく続く。

 

白くて更に小さい花、コハコベも見つかる。春の七草のハコベはこれを指すそうで、花弁が10枚に見えるが、5弁の花である。


また、他の山でもよく見かけるマムシグサは花の部分がマムシの頭の形であるばかりではなく、幹の部分もヘビの皮のような模様で、想像をかきたてる。

やがて傾斜はきつくなってくるが、足元の花に励まされて歩く。ヒトリシズカは一株には一つの花だが、いくつも群れて咲いている。

 

 

深田久弥終焉の地を過ぎると、岩場に可愛らしい花を咲かせているのはイワカガミ。葉にもツヤがあり、花は濃いピンク色でよく目立つ。

やがて、茅ヶ岳の山頂を過ぎると、白く、ガクアジサイによく似た木の花を見つける。これはオオカメノキ(ムシカリ)で、秋には葉が紅葉し、赤い実をつける。

そして、金ヶ岳山頂にはまだ小さな木ではあるが、ヤマザクラが沢山花を咲かせている。

マイヅルソウなどまだつぼみの植物もあり、これからの季節も花が楽しみな山である。

 

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