各種データ | |
山名 | 蔵王山(ざおうさん) |
日程 | 2003年8月10日(日) |
標高 | 1841m |
歩行距離 | 14km |
歩行時間 | 6時 |
ルート | 刈田峠7:30→前山8:05→杉ヶ峰8:30→芝草平9:05→屏風岳10:05/11:20→刈田峠13:20→刈田駐車場13:45→お釜14:00→熊野岳14:50→刈田駐車場16:00 |
形式 | 車/前日現地泊、当日日帰り/一般登山道・往復 |
パーティー | 青年山の会4名 |
地図 | Yahoo!地図情報 |
メモ | 今回は南蔵王から熊野岳までの稜線を歩いたことになるが、まだまだ蔵王は奥が深いと感じた。南蔵王の不忘山が未踏のうえ、北蔵王やロバの耳など興味深いコースがほかにもある。御釜周辺は完全に観光地化されている。 |
早朝、ガスに覆われた刈田岳。風も強く、視界もほとんどきかないため熊野岳へ向かうのは無理と判断。視界が開けていそうな不忘山方面へいったん向かい、天候が変わるのを期待することにした。
刈田峠から芝草平などの失言が点在する南蔵王山縦走コースへ。キンコウカやミヤマアキノキリンソウの黄色と緑のコントラストに、白く霧がかった湿原が幻想的な雰囲気をかもし出す。青空の下では、また違った表情を見せてくれそうだ。
しらばらく歩いているうちに、少しずつ晴れ間が見えてきた。振り返れば、刈田岳から熊野岳まで山頂一帯を覆っていた厚いガスが晴れかかっている。これならお釜も見れそうである。戻ってからの熊野岳山頂が楽しみになってきた。
屏風岳に到着。ここで昼食をとる。微妙にガスが出ていて好展望というわけにはいかない。南蔵王の展望を期待していたのだが残念である。刈田峠に戻るころにはきれいに晴れあがったので、タイミングが悪かった。時間的な都合で、不忘山はあきらめ刈田峠へ戻る。
刈田峠から刈田駐車場に移動。県外ナンバーが多い。はるばるお釜だけを見にきているのであろうか。リフトを横目に歩いて登る。歩いてもお釜までは15分足らず。
お釜。写真にすると味もそっけもないが、生の迫力はさすがにすごい。湖の色はきれいなエメラルドグリーンというわけではなく、深みがかった緑と乳白色が混ざったような微妙な色。よく言われるように、日本は火山列島で、ほかにもカルデラのある山は多い。それらと比較するのもおもしろいかもしれない。
熊野岳頂上からお釜周辺の景色は、さすがに火山だっただけあって岩礫帯が広がっており、荒涼感を醸し出している。しかし、遠く西方を見渡せば朝日連邦の穏やかな連なりを見渡すことができ、南蔵王の原生林や湿原とあいまって、やはりどこか優しい東北の山というイメージが残った山行であった。