山行記録

奥穂高 2005年09月23日,24日 -B班2日目-

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[B班の2日目(奥穂へ)]
出発直前テントの荷物をまとめ出発の準備が整ったところ。奥穂に向かうときの状態次第では引き返すという選択肢も考慮に入れつつ出発。
涸沢のテン場を後にし、まずは目前の涸沢小屋を目指す。すでに小屋を後にしたのか比較的登山客は少なかった。涸沢小屋
テン場涸沢ヒュッテの方を振り返ると、色とりどりのテントが太陽に照らされてキレイだ。できることならここに戻ることなく上高地に降りたい。
まずは、涸沢小屋の横からザイテングラート取り付きを目指す。見上げると真っ青な青空をキャンバスにして奥穂がそびえている。ナナカマドの赤い実と緑の葉、それに青空のコントラストがなんとも言えない。奥穂
岩ひばり?岩場を敷き詰めたような登りがしばらく続き、パノラマコースと合流すればザイテングラートが近い。この辺りからピーピーと高い声で鳴く鳥が沢山飛ぶようになる。岩ひばりだろうか?
ザイテングラートからは、一気に登りのペースが遅くなる。登り下りとも団体が行列になっており、ペースは上がらない。逆にそれがちょうど良いペースメーカーになっていたかもしれない。ザイテングラート
穂高岳山荘穂高岳山荘に到着。ここで少し長めの休憩をとる。たまたま、隣にいた横浜から来たという登山客と、しばし山談義に花を咲かせる。70L+15Lのザックを背負っていたのだが、100Lあるかと聞かれた?そんなにあるように見えるだろうか?
休憩を終えて早速奥穂に向かって登り始める。振り帰ると涸沢岳が目前にある。涸沢岳
稜線山荘から奥穂への登りは、A班の隊員からかなり危険な箇所もあると注意されていた。どれくらいの難所なのか、イメージを膨らませていたが、たしかに勾配のきついところが何箇所かあったものの、危険を感じる場所は少なかった。
奥穂自体も、ガスの影響で展望はあまり良くなかったため早々に歩を進めることにした。この後の長距離の下りを考えると、この時点ではできるだけコースガイドのタイムを短縮するペースで進んでおきたいという考えも働いたからだ。奥穂稜線からの眺め
吊尾根奥穂から前穂に向かう吊尾根では、ガスがかかったり晴れたり。岩場の稜線をアップダウンを繰り返しながら歩を進める。
1時間半弱ほどで紀美子平に到着。広いとは言えない、しかも平らでない岩場の斜面で20~30名程が休憩をしていた。かなりの数の登山者が前穂の斜面を登り降りしているところが見える。体力にはまだ余裕が感じられたので、正直前穂に登るか登るまいか迷った。しかし、時間が限られていることと(渋滞もありそう)ガスってきていたことから判断して、今回はこのまま通過することにした。結局は、岳沢まで降りたときに体力的にこの選択が正しかったと実感した。紀美子平
明神岳?紀美子平からはひたすら下るだけである。重太郎新道を岳沢ヒュッテまで下り、そこから前穂高岳登山道をひたすら上高地まで下る。写真は判然としないがおそらく明神岳だろうか。
重太郎新道はかなりの勾配である。下り始めはガレている場所も多く慎重を要する。「雷鳥の踊り場」、「カモシカの立場」などの展望ポイントを楽しみながらハイペースで下っていく。カモシカのお立場
岳沢ヒュッテようやくという感じで岳沢ヒュッテに到着。前半に相当ハイペースで下ったために、後半はかなり足にきてばて気味になってしまった。やはり普段テントを背負い慣れていないせいだろう。ここで、朝、涸沢ヒュッテで受け取った弁当で昼飯にする。デザートに、岳沢ヒュッテのよく冷えたリンゴが旨かった。
かなり長めの休憩を取ったが、雲行きが多少怪しくなってきたのであまりのんびりもしていられない。予定よりかなり早いペースでここまで到達できたので、もう少しゆっくりしていても良かったのだが動くのが面倒にならないうちに出発した。ここからは、ひたすら前の登山者を追い抜きながらさらにハイペースで下る。ガスに覆われる前穂
湿地4kmほどでようやく登山道を抜ける。単調な下りだったせいか、時間的にはかなり長く感じた。湿地帯の木道に出ると急に観光客が多くなり、逆に登山者がほとんど目に付かない。
河童橋の手前辺りから前穂高方面を撮影。周りのベンチには、カップルやら家族連れやらが多い。それを横目に、自分はあそこから降りてきたのだという感慨に一人ひたっていた。前穂高
ホテル白樺荘ホテル白樺荘からバスターミナルまでは目と鼻の先。ようやく今回の登山が終わったという安堵感を感じた。果たしてA班はすでに下山しただろうか・・・。
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