各種データ | |
山名 | 武尊山(ほたかさん) |
日程 | 2003年8月24日(土) |
標高 | 2158m |
歩行距離 | 14km |
歩行時間 | 7時間 |
ルート | 裏見ノ滝入口4:30→武尊林道終点5:10→手小屋沢非難小屋6:10/6:20→武尊山8:20/9:20→剣ヶ峰山10:10→武尊林道終点12:00→裏見ノ滝入口12:30 |
形式 | 車/日帰り/一般登山道・周遊 |
パーティー | 単独 |
地図 | Yahoo!地図情報 |
メモ | 「熊注意!!」の看板が妙に怖い。実際に出るかどうかは別にして、鈴なりなんなり熊対策をしていたほうが、精神的に楽かもしれない。 |
夜明け前に、裏見ノ滝入り口の駐車場に到着。すでに何台かの車が止まっている。50台程度は止められそうなスペースがある。着替えも早々に出発した。いきなり「熊注意!」の看板を目にして、ヘッドライトの明かりの先が妙に怖く感じる。
武尊林道終点。ここまでは車でも入ってこれるようだ。帰りにここから乗用車で帰る老夫婦を見かけた。このあたりはキャンプ場なのか、テントがいくつか見える。それを横目に登山道へ入る。
明るみだした空 気がつけば少しずつ空が明るみだしている。黒々と見える木々の葉、微妙な色合いの空、輝きだした雲がきれいだ。ときおり近くに聞こえてくる川のせせらぎもすがすがしい。といいたいところだが、正直まだ「熊注意!」が頭から離れない。
途中から急に勾配がきつくなり、いっきに高度を稼ぐ。倒れた木が道をふさぐ箇所などもあった。
手小屋沢非難小屋の分岐。このあたりまでくると剣ヶ峰山が真横に見える。非難小屋は登山道を少し下りたところにあるが、登山道からすぐ近くに見える。ここまではまだ1度も他の登山者に出会っていない。
山頂に近づいてくると、鎖場やはしごなどがかけられた急勾配がある。このあたりでは、さすがに寝不足だったため相当遅いペースで歩いていた。やはり何組かの登山者に抜いていかれた。
鎖場をあがってすぐのところに、巨大な岩の展望台のようなところがある。かなり狭いが、それでも一人で展望を楽しむには十分なスペースがある。ここから武尊山の山頂や周りの山々のかなりの部分を見渡せる。
岩の展望台から振り返ると、武尊山頂が見える。太陽もかなり上の方まで昇ってきている。
この山は信仰の山であったのだろうか。途中、修験道を示す札を何箇所かで目にした。
稜線に出た。山頂までもう一息。右後方には剣ヶ峰山が見える。 武尊山までの稜線
山頂到着。狭いが見晴らしは良い。途中で抜かれた人たち数人と、しばらくしてから沢登りのグループがやってきた。陽が昇ってからそれほど時間がたっていないため、北関東の山々はもちろん、遠く富士山まで見ることができた。
右写真は記憶があいまいだが、おそらく赤城山と思われる。日光白根山や至仏山なども綺麗に見渡せる。寝不足の強行軍でなければもっと気分がよかったはずなのだが…。
頂上から見下ろす剣ヶ峰山。武尊山頂上からすぐの下りと、剣が峰頂上直下の登りはけっこう勾配がきついので注意が必要。しかし、それよりも危険なのは、稜線歩きでのスズメ蜂。夏に歩くなら虫除けスプレーはあったほうがいいかもしれない。
武尊山から剣ヶ峰に向かうと、裏見ノ滝に戻る分岐は剣ヶ峰山頂の手前になる。暑さと寝不足でかなりの疲労感だったが、とりあえず剣ヶ峰山までは登った。しばらく景色を楽しんだ後分岐まで戻る。
分岐点から裏見ノ滝方面へ下る道は、通る人が少ないのか朽ちた標識がそのままになっていた。さすがに迷うことはなかったが、分岐からすぐの道ははっきり一本道でないところがあり注意が必要かもしれない。といっても歩けるところは少ないので、気付かずに進んでしまうようなことはないと思う。
途中からまったく展望がきかない林の中を進んだせいか、非常に長く感じた。あと何キロというような標識もまったくなかったせいかもしれない。普段、整備された登山道を歩きなれてしまっているせいかもしれない。それとも単に疲労感のせいか。武尊林道に近づくと、川のせせらぎに心癒される。木漏れ日と川のせせらぎ。そこにいるのは自分だけ。単独行ならではの感覚だろうか。
ようやく武尊林道の終点に到着。登りの際は暗くてよくわからなかったが、ここで分岐したことを改めて確認。ここから裏見ノ滝入口までは林道歩き。林道終点まで車を乗り入れていた老夫婦に途中で抜かれた。